ジェムケリー

ジュエリーとは~ジェムケリー

ジュエリーの語源は、フランス語の“ジュネ”―“美しい”の意です。一方、イタリア人は“ジョイア”―“喜び”と訳しています。ジュエリーとは、指輪やネックレス、ペンダント、イヤリングなど、衣類と合わせて身を飾るための工芸品の事を言います。人類はまだ文明を持たぬ頃より様々なジュエリーを身につけてきました。
その起源説はいくつかありますが、もっとも有力な説は「呪術・魔術説」です。自然や病から身を守りる一種の魔よけとしてのジュエリーであったという説です。ほかには、現代女性同様自己表現の手段としてのジュエリー説、または同一の共同体構成員の証としてのジュエリー説などもあります。いずれの説も現代人に通じるところがあります。ジュエリーを用いて着飾ることは一部の民族・文化に限られたことではなく、多くの地域に見られる現象であり、それらは埋葬されている物や壁画、伝統的装飾品などからも伺うことができます。
元々は花や木の実、貝殻、動物の歯、牙、角などを加工、組み合わせて作っていたものですが、現代では様々な素材のものがあります。金、銀、プラチナなどの貴金属製のものが多く、近年ではまた男性が着用するのも一般的になってきました。最近では、宝石・貴金属を用いて造られた装身具をジュエリーと呼びます。

なお、欧米では素材に関わらず装身具は全てジュエリーと呼ばれ、アクセサリーとは言いません。日本のジュエリーは古代人の勾玉以後、近代に入るまで殆ど無いに等しい状態でした。もちろん、かんざしや櫛などは別ですが、金属加工や宝石研磨などの技術はジュエリーではなく、武具や宗教関連モノで伝承されてきたのが実状です。着物文化から洋服文化への移行期になってようやく耳、首周り、手首、それに指を飾ることを覚えたと言っても良いでしょう。
更に庶民レベルにまで浸透し始めたのは戦後の復興を果たした後ですし、考えてみると本当に浅い歴史で今もまだまだ発展途上かも知れません。勿論、螺鈿や金細工などのすばらしい技術を侮るわけではありませんが、購入し、身につける私たちのジュエリー観は西洋人のそれと比べると未熟かと思われます。

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